転勤になると、今まで一緒に働いていた人たちと離れて、新しい仲間と人間関係を作ることになります。
人によってはこの新しい生活で、ストレスを貯めこんでしまうことがあります。
しかし、今まで人間関係でストレスを抱えていた人にとっては、全てをリセットできるいいチャンスになります。
このように転勤は、良くも悪くも人間関係が一変する出来事です。
そこでこの記事では、転勤して人間関係をリセットするメリットとデメリットについて、転勤族として10年以上転勤をしてきた経験からご説明します。
強制的に人間関係がリセットがされる転勤
転勤は強制的に人間関係がリセットされる人事です。
そのため、メリットに感じる人もデメリットに感じる人もでてきてしまいます。
人間関係をリセットするメリット
職場での人間関係がうまくいっていなかった場合、転勤は人間関係を一新して新しい生活を始めるチャンスです。
新しい職場では、今までよりも良い人間関係が作れる可能性があります。
また、人間関係がうまくいっていたとしても、気づかない間にできてしまった仕事上での関係性を変えられるメリットもあります。
この人はこういう性格だから自分は望んでいないけど、こうやった方が仕事がスムーズに運ぶなど、必要のない気遣いから解放されるチャンスにもなっています。
さらに転勤は、社内の多くの人と広く交友関係を持てるメリットもあります。
同じ会社に所属している多くの人と接点を持つことは、自分の将来にもいい影響を与えることになるでしょう。
人間関係をリセットするデメリット
人間関係がリセットされてデメリットに感じるのは、今までいた職場の人間関係がうまくいっていた場合です。
職場がまとまっていて、仕事が順調で、良い人間関係が保たれている場合は、違う職場で一から人間関係を作ることにデメリットを感じるかもしれません。
人間関係を一から作り上げて、仕事をスムーズに運ばせるのは相当な苦労です。
また、家族や友人と離れて生活するのもデメリットです。
とくに友人は疎遠になってしますこともあるので、転勤によって大事な人間関係が失われる可能性もあります。
一方、転勤先で友人を作るのは容易ではなく、人間関係がリセットされると、仕事以外での人との関係をすべて失ってしまうこともあります。
ただ自ら人間関係をリセットする人間関係リセット症候群の人も近年では多くいます。
人間関係リセット症候群とは

人間関係リセット症候群は、転勤などをきっかけにして今までの全ての人間関係をリセットしてしまう人のことを表す造語です。
知人や友人のアドレスの削除や、LINEの友だち削除など、誰かと繋がっている状態を突然リセットしてしまうという特徴があります。
人間関係リセット症候群になる原因は?
人間関係リセット症候群は、人と付き合うのが面倒という考えから起こります。
人間関係をリセットする人の多くが、このような理由で人間関係を突然切ってしまうのです。
もちろん良い人間関係が築けていなかった、人間関係が浅かったということもあります。
しかし、「今の人間関係は今後役に立たない」「一生付き合うつもりがない」などと考えることが突然連絡を絶つことの原因にもなっています。
また、気を使って生きるのが嫌、ストレスがかかるの嫌というのも、人間関係リセット症候群になる原因です。
人間関係リセット症候群にならないようにするには
人間関係リセット症候群にならないようにするには、相談できる友人を持つことです。
とくに転勤したときは、電話でも近況などを話せる友人を持つことが重要になります。
絶対に人間関係を切ってはいけない人がいれば、人間関係リセット症候群にはなりにくくなるのです。
また、ストレスを貯めこまないことも重要です。
人間関係自体ストレスが貯まるものなので、常にストレスを発散できる習慣をつけておきましょう。
趣味や運動、十分な睡眠で、リフレッシュできる生活をしていると、ストレスが貯まりにくくなります。
最後に
転勤すると、今までうまくいっていなかった人間関係はリセットできるメリットがあります。
しかし一方で、うまくいっていた仲間と別れて人間関係を一から作り直すデメリットや、家族や友人と離れるデメリットもあります。
転勤によるメリットとデメリットは環境や状況、性格によっても異なり、全員が同じではありません。
しかし転勤すると、間違いなく人間関係は変わってしまうので、今までの良い人間関係は保ちつつ、新しい人間関係をうまく作っていくことを心がけましょう。
