夫の転勤で見知らぬ土地に引っ越した時、仕事を探すのはなかなか大変ですよね。
転勤前と同じ仕事ができるかもわからないので不安になることも多いと思います。
ただ就職しやすい資格を持っていると、こんな時でも安心できます。
そこでこの記事では、夫が転勤を繰り返しても困らない転勤妻に役立つ2つの資格を紹介します。
転勤族の妻におすすめ!役に立つ2つの資格
税理士や行政書士や看護師など、どこに行っても役立つ資格はいくつかあります。
しかしこれらの資格は取得するまでに時間がかかり、すぐに働きたい場合にはあまり有効ではありません。
そこでおすすめなのが需要があって比較的短時間でとれる登録販売者と医療事務の資格です。
登録販売者
登録販売者はドラッグストアで第二類・第三類医薬品を販売できる資格です。
ドラッグストアは全国どこにでもあり、求人もかなり多いことからこの資格を持っているとどの地域でも働けるメリットがあります。
登録販売者になるには
登録販売者になるには、登録販売者試験に合格する必要があります。
登録販売者試験は誰でも受験できるので、実務経験がない人でも受けられます。
ただこの試験に合格して、販売従事登録証が発行されてもすぐに登録販売者として働くことはできません。
一人で売り場に立てるようになるには、5年間のうち2年間の実務経験が必要になります。
そのため、それまでの間は研修という扱いになってしまいます。
登録販売者の試験
試験は都道府県ごとに年1回実施され、「医薬品に共通する特性と基本的な知識」「人体の働きと医薬品」「主な医薬品とその作用」「薬事関連法規・制度」「医薬品の適正使用・安全対策」の5項目からマークシート方式で120問出題されます。
開催時期は都道府県によって違いますが、毎年8月から12月にかけて実施され、試験の申込みは試験日の約3ヵ月前からとなっています。
医療事務
医療事務は全国の病院で働ける仕事です。
医療施設はコンビニの2倍あり働ける機会が多いのが魅力になっています。
またこの仕事は、デスクワークが中心のため体力的な負担が少ないのもいい点です。
医療事務は資格がなくても働くことはできます。ただ資格を持っていた方が就職率は上がりやすくなっています。
医療事務の試験は複数
この資格にはいくつか試験があります。
難易度がかなり違うので就職に有利かどうかを考えて受験してください。
試験名 | 主催 | 難易度 | 就職有利 | 時期 |
---|---|---|---|---|
診療報酬請求事務能力認定試験 | 日本医療保険事務協会 | ◎◎ | ◎◎ | 7月・12月 |
医科 医療事務管理士技能認定試験 | 技能認定振興協会 | 〇 | 〇 | 年6回奇数月 |
医療事務技能審査試験(メディカルクラーク) | 日本医療教育財団 | ◎ | ◎ | 年12回 |
医療事務検定試験 | 日本医療事務協会 | △ | △ | 毎月 |
医療事務認定実務者(R) | 全国医療福祉教育協会 | △ | △ | 毎月 |
医療事務の資格は民間資格になっています。
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おすすめできない資格

転勤族の妻におすすめできない資格は、需要がない簿記のような資格です。
企業では経理は必要な職種ですが、今の時代会計ソフトも発達しているのでそこまで必要がないスキルとなってきています。
求人も少ないので、時間を使ってまで資格を取る必要はないでしょう。
簿記に限らず人を雇わないでもパソコンソフトで解決できる仕事は需要が少なくなっています。
資格の勉強をする前に、人間が作業しないと成り立たない仕事かどうか判断しましょう。
また、家の中で出来てしまう仕事もあまりおすすめできません。
子供が小さく目を離せない場合は別ですが、知らない土地で家の中に引きこもってしまうのはあまり良いこととは言えません。
周囲の人とコミュニケーションをとらないと精神的に参ってしまうこともあります。
そのため家の外で行う仕事を選ぶことをおすすめします。
精神的に不安にならないためにも、家の中での仕事はできるだけ避けましょう。
最後に
夫の転勤のたびに仕事を探すのは大変です。
しかし需要の多い資格を持っていると、どこに行っても就職が楽になります。
とくに登録販売者や医療事務は需要が多い職種なので仕事に困ることは少ないでしょう。
逆にパソコンのソフトで代用できる仕事は需要が少なくなってきているので、資格を取っても役に立たないこともあります。
