転勤を言い渡されたとき、どれくらいの期間の転勤なのか、気になる人は多いのでははないでしょうか。
しかし、ほとんどの場合、転勤の期間は自分ではわかりません。
ただ転勤に関する調査結果から、転勤の平均期間は知ることができます。
そこでこの記事では、転勤の平均期間についてまとめました。
転勤期間が気になる人は参考にしてください。
転勤期間は何年ごとで平均はどれくらい
各地に事業所や工場がある会社であれば、どんな会社でも転勤の可能性はあります。
しかし、期間や回数はそれぞれの会社によって大きく異なっています。
そのため全体の平均については、調査データをもとに見ていく必要があります。
以下は、独立行政法人労働政策研究・研修機構の2017年の一般的な企業の転勤有無に関する調査結果になっています。
転勤の状況 | % |
---|---|
正社員(総合職)のほとんどが転勤の可能性がある | 33.7% |
正社員(総合職)でも転勤をする者の範囲は限られている | 27.5% |
転勤はほとんどない(転勤が必要な事業所がない) | 27.1% |
無回答 | 11.8% |
この調査を見る限り、無回答を抜かしても60%の会社で転勤の可能性があることがわかります。
人事異動の頻度は何年ごとか
それでは何年ごとに人事異動の回数があるかを次で見ていきましょう。
人事異動の頻度が何年ごとであることが多いか | % |
---|---|
1 年未満 | 6.5% |
1 年 | 12.9% |
2 年 | 5% |
3 年 | 25% |
4 年 | 5.2% |
5 年 | 18.8% |
6 ~10年未満 | 14.6% |
10年以上 | 5.9% |
無回答 | 3.1% |
こちらも労働政策研究・研修機構の調査ですが、転勤の頻度は1年・3年・5年・6年~10年未満という企業が多いようです。
この調査結果は転勤による人事異動なので、転勤先から別の場所への転勤という場合も含まれています。
したがってこの表だけでは、何年後に元の場所に戻れるかまではわからないことになります。
転勤に関するルールはあるか
転勤の人事異動の頻度は、1年・3年・5年・6年~10年ごとの企業が多いというのはわかりましたが、実際転勤のルールがある企業はどれくらいあるのでしょうか。
同調査での転勤に関するルールの規定は、「定めていない」とする企業が 76.4%、「明文化して定めている」が 11.6%、「明文化していないが運用上ルールがある」が 10.1%となっています。
転勤にルールを設けている企業のルール内容は以下の通りです。
転勤に関するルールの内容 | % |
---|---|
転勤の期間(長さ) | 53.2% |
転勤する地域・ブロック | 28.4% |
転勤の時期(年齢、勤続年数、役職など) | 25.1% |
その他 | 26.4% |
無回答 | 2% |
転勤先からいつ戻れるの?

一度転勤になったら自分では、いつ戻れるかはわかりません。
最初から期間を言い渡されていれば、その期間内で戻ることはできますが、それ以外の場合は何年で戻れるかは会社次第になります。
この赴任期間についての労働政策研究・研修機構の調査では(「現在転勤中」及び無回答を集計から除く)、多い順に「2年程度」( 21.6%)、「3年程度」(19.6%)、「1年程度」(14.9%)、「1年未満」(14.3%)という結果になっています。
直近の転勤経験での赴任期間 | % |
---|---|
1年未満 | 14.3% |
1年程度 | 14.9% |
2年程度 | 21.6% |
3年程度 | 19.6% |
4年程度 | 9.5% |
5年程度 | 8.5% |
6年以上 | 11.7% |
この調査でもわかるように、赴任期間が6年以上のケースも11%あります。
そのため、転勤したらそのまま10年以上戻れない可能性も十分考えられます。
転勤先から戻るには
転勤先から戻るには、実際のところあまり方法はありません。
というのも、転勤先で申し分ない成績を上げても、確実に戻れるとは言えないからです。
家族に何かがあってどうしても戻らなければいけない場合を除いて、異動願いを出しても戻れる可能性はそんなに高くないでしょう。
そのため、もしどうしても転勤先から戻りたいのであれば、転職を視野に入れる必要があります。
会社に申し入れをして、それでもダメなら考えてみましょう。
会社に期待して待っていても、何年も無駄にしてしまう可能性があるので、将来のことを考えて行動してください。
1年様子を見ても、3年様子を見ても希望したところに戻れる保証はないので、転勤が嫌ならできるだけ早く動いたほうがいいでしょう。
まとめ
転勤の実態調査でもわかるように、正社員であれば転勤になる可能性は60パーセント以上あります。
転勤になれば、調査上は3年から5年は転勤先から戻ることはできません。
会社にもよりますが、もっと長いスパンでの転勤もあるので、もし早く戻りたいなら仕事を辞めることも考える必要があります。
転勤がどうしても嫌なら、一度会社に相談しましょう。
それでもだめなら転職なども考えてください。
