転勤先で心身の不調に悩んでいませんか?
もしその体調不良がうつによるものなら、早めに手を打ったほうがいいでしょう。
うつ病になると自分でも気づかないうちに、症状を悪化させてしまうことがあります。
そのため、もしこのような状態になってしまったらすぐに休みを取りましょう。
この記事では「うつ病」で休職するとどうなるか、どのような手順で休職すればいいのか、注意することは何かについてご説明しています。
休職するとどうなるの?
休職とは会社に籍を残したまま仕事を休むことです。
この期間は仕事をしていないので、給料やボーナスの支給はありません。
休んでいても給料がもらえる有給休暇とは違うので、間違えないようにしましょう。
休職の期間はどれくらい?
休職の期間は法律によって定められているものではなく、それぞれの会社が独自に決めているものです。
そのため、何日間という決まった期限は存在していません。
会社によって3カ月くらいしかないところから、3年くらいあるところまで様々です。
もし休職期間がわからない時は、会社の就業規則を確認してください。
就業規則にはどれくらいの期間休職できるかが記載されています。
ただし、休職期間が勤続年数によって変わるところもあるので、実際に休職するときには総務に確認したほうがいいでしょう。
休職時の税金と保険料の支払い
私たちが受け取る給料は通常、所得税・住民税・厚生年金・健康保険料などが引かれています。
しかし、休職によって給料が無くなってしまうと、これらを支払うことができなくなります。
そのため休職中は、これらを全て立て替えてくれる会社もあります。
仕事をしていなくても住民税・厚生年金保険料・健康保険料を会社が一時的に立て替えて支払ってくれるのです。
ただ注意しなければいけないのは、会社に復帰したときに立て替え分をすべて自分の給料から返済しなければいけないという点です。
休職期間が長いと、立て替え金額が相当な額になっていることがあります。
休職中は税金や保険料を自分で払うこともできるので、あとで困らないように先に会社に相談しておくといいでしょう。
休職の手順
休職の申請をするためには、まず会社の休職制度を確認しましょう。
休職ができない会社であれば、退職をするしかなくなってしまうので、就業規則を確認してから準備に取り掛かりましょう。
診断書の提出
うつ病で休職するのであれば、医師に診断書を書いてもらう必要があります。
診断書があれば傷病休職として扱われます。
今の仕事を継続できるのか、できない場合どのくらい休めばいいかなど医師に相談し、その結果を診断書として書いてもらい会社に提出します。
この内容で会社と話し合い、休職日数が決まります。
尚、診断書は自分がいない間一番お世話になる直接の上司に提出すると良いでしょう。
直属の上司に真っ先に話しておけば、復帰してから仕事うまく回るようになります。
必要書類の提出
休職が決まったら休職届を提出しましょう。
一般的には休職届と診断書を提出すれば、会社の手続きは完了します。
ただし会社にはそれぞれのルールがあるため、会社のルールに従って書類を提出しましょう。
また、税金や保険料の支払いのことも併せて確認するようにしてください。
転勤先での休職の注意点
転勤先でうつ病になった場合、休職が最も良い手段とは言えない可能性もあります。
うつ病で休職した人の多くが、復帰した後しばらくして会社を辞めています。
もし転勤先でうつ病になって、また同じ場所に戻るのであれば、その環境に耐えるのは難しいでしょう。
もちろん、転勤先から異動させてもらえるケースもありますが、絶対に異動できるとは限りません。
また、単身赴任で転勤をしていた場合、治療後にまた単身赴任をするのはリスクがあります。
そのため転勤先でうつ病になった場合は、退職するという選択も考慮しましょう。
うつ病の原因が今の職場にあるなら、なおさら退職したほうが良いでしょう。
うつ病が完治した後の再就職が不安ならば、転職をサポートしてくれるサービスなどを利用してください。
自分の状態も聞いてもらったうえで、就職先を紹介してもらえます。
大手エージェントなら求人案件が多いので、状況に合った会社を紹介してくれます。
最後に
転勤で心身のバランスが崩れることはよくあります。
仕事でも日常生活でも以前と違う環境ではストレスが多くなるので、心と体が不調になりやすくなるのです。
ただもしこれがうつ病だったら、すぐに休職や退職に踏み切ってください。
休職も退職も一時的に収入は無くなってしまいますがまずは体を優先しましょう。
休職する場合は、どのくらいの期間休職できるのか就業規則などを確認したうえで、医師の診断書を持って会社に相談しましょう。
転勤先でうつ病になった場合は何かと不便があるので、退職するということも選択肢に考慮しておくといいでしょう。