転勤するくらいなら会社を辞めたいと思っている人はいませんか?
実はこのような考えを持っている人はたくさんいます。
実際、エン転職のアンケートで「転勤は退職を考えるキッカケになるか」という質問に対し、64%の人が「なる」と回答しているのです。
しかし「これまでに、転勤を理由に退職したことはあるか」という質問に対しては、「はい」と回答する人が5%しかいませんでした。
つまり転勤になったら辞めたいけど、結局辞めれない人が多いというのが、このアンケート結果によってよくわかります。
そこでこの記事では、転勤と退職は結局どちらを選択した方が良いかについて、それぞれのメリット・デメリットからご説明します。
転勤と退職で悩んでいる人は参考にしてみてください。
転勤と退職のメリット・デメリットは?
転勤をするなら辞めたいと考えている人は多くいるにもかかわらず、転勤きっかけで退職する人はそこまで多くありません。
これはなぜでしょうか。
転勤・退職それぞれのメリット・デメリットから確認していきましょう。
転勤のメリット
- 将来的に昇格の期待が持てる
- 見聞を広めることができる
一つ目の転勤のメリットは、将来的に昇格の期待ができる点です。
企業は有望な人に経験を積ませて、将来会社に貢献できる人間に成長してもらいたいと考えています。
そのため転勤先での成功は、昇格への近道になります。
二つ目のメリットは、新しい環境でその土地の文化に触れ、見聞を広めることができる点です。
色々な土地での暮らしや食を経験できるのは人生の大きな財産です。
転勤が多ければ多いほど、見聞を広めて人生を豊かにすることができます。
転勤のデメリット
- 環境の変化でストレスがかかる
- 家族の負担が増える
- マイホームが購入できない
一つ目のデメリットは、環境の変化でストレスがかかる点です。
単身赴任の場合、家族や友人がいない土地でストレスを貯めずに生活していくことは困難です。
相談できる相手が近くにいなければ、ストレスが貯まり精神や体に悪い影響を及ぼすこともあります。
二つ目は家族の負担が増えるという点です。
家族で転勤すると妻の職探しや、子供の転校など自分だけではなく家族にも負担がかかることがあります。
また転勤先で妻がストレスに悩まされることもよくあります。
三つ目はマイホームを購入できないという点です。
転勤が頻繁にあるとマイホームの購入は厳しくなります。
家を持って地元で暮らしたいという人生設計があるなら、その人生設計は先送りされることになるのです。
すでにマイホームを購入している場合は、売るかもしくは貸すという決断が必要になり、自分のライフスタイルを変えなけれないけなくなってしまいます。
退職のメリット
- 転勤の心配をしなくてよい
- 家族や友人と過ごせる
一つ目の退職のメリットは、転勤を心配しないで人生を送れる点です。
転勤きっかけで会社を辞めて転職する場合、転勤がある会社には就職しないはずです。
転職先は転勤がない会社になるので、今後の人生で転勤の心配をすることは無くなります。
二つ目は地元で家族や友人と過ごせる点です。
人生の大切な時間を、大事な家族や恋人や友人と過ごすのは何よりも重要で掛け替えのないことです。
転勤するくらいなら会社を辞めたいと思っている人の大半が、この時間を大切に考えているのではないでしょうか。
退職のデメリット
退職のデメリットは再就職です。
退職するとほどんどの人が転職活動をすることになります。
その場合、退職後すぐに就職できる人は全員ではありません。
退職から、再就職までに時間がかかってしまう人も多くいます。
とくに年齢によっては転職がなかなか決まらない場合もあり、前職よりも給料が落ちてしまう可能性があるのもデメリットです。
前職の給料が高かった人は、転職することで給料が減ってしまう可能性も高くなるのです。
転勤と退職どちらの選択が正しい?

転勤と退職どちらを選択すれば正解ということはありません。
ただ転勤をきっかけに退職したいと考えているのであれば、転勤をしても良いことはないはずです。
その場合は退職した方が人生のためになるでしょう。
転勤してしまうと、会いたい人と会えないことでのストレスや、環境に慣れないストレスなど普段感じなかったストレスも感じてしまいます。
退職することによってのストレスもありますが、相談する人が近くにいるので一人で悩むことは少なくなります。
再就職に関しても転職エージェントなどを利用すれば、自分一人で考えずに就職活動ができるので負担はあまりありません。
マイナビエージェント などは無料で自分が希望する求人を紹介してくれます。
最後に
転勤しても退職しても、それぞれメリットもあればデメリットもあります。
メリットとデメリットを天秤にかけて、それでも転勤は嫌だと思ったなら会社を辞めて転職などを考えてみてください。
今は転職が当たり前の時代なので、自分が幸せと思える方を選びましょう。
