ハローワークの求人票は「転勤無し」だったのに、転勤になってしまったという人はいませんか?
求人票に「転勤無し」と記載されていれば、基本的には転勤はないはずです。
しかし実際は、転勤になってしまったというケースもあるのです。
そこでこの記事では、求人票は「転勤無し」と記載されていて転勤になってしまうのはどんな場合で、どのように対処すればいいかについてご説明します。
「転勤無し」なのに転勤になってしまう理由
求人票に「転勤無し」と記載していて、転勤命令を出す会社はほとんどありません。
しかし中には、採用の幅を広げるために「原則転勤なし」など、怪しい文章を記載している会社もあります。
また、社会の状況の変化など、会社を取り巻く様々な変化の中で、転勤が必要になってしまった会社も存在します。
原則転勤無し
「原則転勤無し」という会社に入ってしまうと、転勤命令が出る可能性があります。
求職者があまり集まらない会社では、人材を集めるのに苦労をしています。
そこで、少しでも採用の幅を広げるために「原則転勤無し」というグレーな求人票を作る会社もあるのです。
この内容であれば嘘とは言い切れないので、会社としては問題なく転勤の指示が出せます。
さらに、会社の就業規則で従業員を転勤させることができると定めていれば、従業員は転勤を断ることができません。
そのためこのケースだと転勤になることがあるのです。
求人票に「原則転勤無し」とあったら、面接のときに転勤の有無について質問しましょう。
入社した事務所が無くなった
会社の売上状況の変化などで、自分が入社した事務所が無くなったり、統合されるケースがあります。
この場合は、入社した職場が無くなってしまうので、必然的に転勤になってしまいます。
また、自社が合併などをした場合も、転勤になる可能性があります。
会社自体が変わってしまうため、就業規則も変更になることが考えられます。

転勤命令に対する対処法

転勤の命令が出ても、絶対に転勤しなければいけないということはありません。
以下の条件に当てはまれば、転勤を断ることも可能です。
転勤の命令権がない
就業規則に転勤の記載がない場合や、勤務地限定の記載がある場合は、正当な理由として転勤を拒否することが可能です。
そのため転勤がどうしても嫌な場合は、まず入社前に就業規則をしっかり確認しましょう。
とくに「原則転勤無し」と求人票に書いている会社は、「従業員を転勤させることができる」と就業規則に記載されていることもあるので注意が必要です。
また勤務地限定で採用されたかどうかも最初に確認しておいてください。
深刻な家庭の事情がある
親の介護が必要な場合や、家族が重い病気を患っていて家を離れることができない場合は、転勤を拒否できる可能性があります。
自分のサポートが家族に必要な場合は、会社にその旨を訴えましょう。
転勤を回避できるかもしれません。
しかし、逆に家を離れることに支障がないと判断されれば、転勤の回避はできません。
権利の濫用がある
業務上の必要性に比べ、転勤による不利益が著しく大きい場合や、不当な動機・目的が認められる場合は権利の濫用とみなされます。
このような場合は、即座に労働基準監督署内の総合労働相談コーナーに相談してください。
転勤がなくなる可能性があります。
また、前述の家族を介護しなければいけない状態での転勤命令も権利の濫用にあたります。
本当に転勤のない会社は?
転勤無しと聞いて入社したのに、転勤になってしまったというのは実際にある話です。
ただこれを回避する方法もあります。
それは就職先を転勤の可能性がない会社にすることです。
たとえば、転勤する事業所や、子会社・グループ会社がない本社のみの会社は転勤の可能性はあまりありません。
また、どこでも仕事が出来るエンジニアやプログラマーなども転勤になることはあまりないでしょう。
転勤のない会社を探す方法
求人はネットで探せばいくらでも出てきます。
しかし膨大な求人の中から、自分が求める会社で、且つ転勤がない会社を探しのは非常に大変です。
なぜなら就職活動で一番苦労をするのは、「求人を探すこと」だからです。
そのためこのような場合、求人紹介サービスが有効です。
ほとんどの求紹介人サービスは、転勤のない求人情報を持っているので、後から転勤になってしまうということはありません。
とくに大手求人サービスは多くの情報を持っているので、転勤がない会社を探す場合には間違いなく役に立ちます。
マイナビエージェント などは無料で利用出来て、多くの情報を持っているサービスなのでおすすめです。
一般公開されていない非公開求人も紹介してくれるので、求めている求人に出会いやすくなるメリットもあります。
最後に
転勤無しで採用された場合でも、転勤命令が出る可能性はあります。
なぜなら会社にも事情があり、結果として転勤になってしまうことがあるからです。
ただし、転勤無しの会社を選ぶ場合には、自分で注意することもできます。
「原則転勤無し」という会社を避けたり、転勤先に行かなくてもリモートで仕事が成り立つ職業を選ぶことです。
またこれらのことは、転職サービスを利用すれば比較的簡単に解決できます。
もし転勤になってしまうようなことがあるなら、このようなサービスを使って転勤のない仕事を見つけてください。
