転勤の期間がどれくらいになるのかは、これから転勤する人にとって一番知りたいところなのではないでしょうか。
とくに単身で転勤するか、家族と一緒に転勤するかで悩んでいる人は、期間によってどちらにするか変わってくるところだと思います。
そこでこの記事では、単身赴任と家族帯同で転勤期間はどれくらい違うのかと、転勤中に家族と会うのは一般的にどれくらいなのかについて過去にあったアンケート調査をもとに紹介していきます。
家族帯同と単身赴任で迷っている人は参考にしてみてください。
単身赴任の平均期間は家族帯同より短い?
転勤の平均期間は約3年と言われています。
これは独立行政法人労働政策研究・研修機構の2017年の調査で、約70%の人が3年間で赴任期間が終わるというアンケート結果で明らかになっています。
この数字は単身赴任だけではなく、家族帯同も含んでいますが、どちらの場合もだいたい3年間で赴任が終わる可能性が高いようです。
単身赴任と家族帯同の転勤期間
単身赴任も家族帯同も、転勤は3年程度で解除される人が多いようです。
しかし、3年を超えると単身赴任と家族帯同では、転勤期間がだいぶ変わってきます。
転勤時の赴任期間 (男性・国内転勤) | 家族帯同 | 単身赴任 | 無回答 |
---|---|---|---|
1年以下 | 37.2% | 58.7% | 4.2% |
2年程度 | 37.4% | 59% | 3.7% |
3年~5年程度 | 47.4% | 50.2% | 2.4% |
6年以上 | 68.9% | 28.6% | 2.5% |
表を見ると、6年以上の転勤は家族帯同が圧倒的に多くなります。
このアンケート調査を見る限りでは、単身赴任者には家族と一緒に暮らせるように期間を短くしているのが伺えます。
ただしこの調査はすべての会社で行っているものではないので、実際には6年以上転勤している単身赴任者も多くいます。
この調査は参考にはなりますが、これ通りになるとは限らないので注意してください。
単身赴任で家族に会う機会はどれくらい
単身赴任の期間中に、家族に会う回数は調査上どれくらいでしょうか。
月に1回以上 | 数カ月に1回 | 年に1,2回程度 | 年に1度も会えず | 無回答 | |
---|---|---|---|---|---|
単身赴任 (男性) | 82.5% | 14.1% | 2.6% | 0.1% | 0.6% |
上記の表から、ほとんどの人が月に1回以上家族に会っていることがわかります。
この結果については、転勤先から実家までの交通費を月に1回以上支給する会社が多いためだと考えられます。
逆に交通費の支給がない会社だと、数カ月に1回しか家族に会えなくなる可能性が高まります。
妻の仕事状況での家族帯同・単身赴任の割合はどれくらい?

妻が働いている場合の家族帯同・単身赴任の割合も調査数字があります。
男性(対象妻) | 家族帯同 | 単身赴任 | 無回答 |
---|---|---|---|
働いてなかった | 56.9% | 40.7% | 2.3% |
正社員で働いていた | 38.5% | 59.3% | 2.2% |
非正社員で働いていた | 31.7% | 65.1% | 3.3% |
上記以外(自営等)で働いていた | 29.4% | 62.7% | 7.8% |
妻が働いていない場合は、半分以上が家族帯同での転勤になっていますが、妻が仕事をしている場合は約60%の割合で、夫が単身赴任になっていることがわかります。
妻が働いているときに家族帯同で転勤すると、家庭のトータルの収入が落ちる可能性があるため単身赴任が多くなるようです。
転勤時の子供の年齢と家族帯同の割合
単身赴任か家族帯同かは子供の有無や、子供の年齢によっても変わってきます。
男性 | 家族帯同 | 単身赴任 | 無回答 |
---|---|---|---|
子供がいない | 73.9% | 23.3% | 2.8% |
乳幼児 | 69.6% | 27.5% | 2.8% |
小学校入学前 | 51.8% | 45.4% | 2.9% |
小学生 | 30.1% | 67.3% | 2.6% |
中学・高校生 | 12.7% | 84.6% | 2.7% |
大学生以上 | 10.7% | 84.2% | 5.1% |
子供がいない家庭では約74%で転勤に家族が帯同します。
しかし、子供が中学生以上になると逆に約85%が単身赴任になってしまいます。
子供が小学生でも単身赴任の方が多く、単身赴任と家族帯同が半々になるのが小学校入学前の子供がいるケースになります。
データ上は子供が小さくても単身赴任になる可能性があるという数字が出ています。
まとめ
転勤の辞令が出れば、単身赴任か家族帯同かを選ばねければいけません。
独立行政法人労働政策研究・研修機構の2017年の調査では、家族帯同で転勤ができる可能性が高いのは、妻が仕事をしていない状態で子供がいない家庭です。
逆に妻が仕事をしていて、中学生以上の子供がいる場合は、単身赴任になる可能性が高くなっています。
単身赴任になると、平均値で赴任期間が約3年・月に1回以上家族に会えるという調査結果が出ています。
しかし、あくまでもこれはアンケートの調査結果なので、これが絶対と言うことではありません。
単身赴任でも家族帯同でも人それぞれ事情が違うので、これらの数字は参考程度にしてください。
